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----------2005年02月23日(水) 人間失格。
「瑪瑙や玉髄や翡翠を切り出す人足となって一日八時間はたらくならば、欲望に形を与えるこの労苦はそれ自身の形を欲望から得ているのであり、またアナスタジアのすべてから満足を得ることができると信じているとき、その実、人はその奴隷にすぎないのでございます。」(イタロ・カルヴィーノ「マルコ・ポーロの見えない都市」/河出書房新社)
「今朝届いたCDを一刻も早く聞きたいから」なんてな理由で仕事早退して(もちろん眉間にシワを寄せて「頭痛が・・・」と一芝居打ったんだけど)、そのうえまだ日も高いうちから酒飲み始めてる自分っていったいどうなのさと本気で思うよそりゃ。オトナ失格どころか人間失格くらいのレベルだと思うよ。
だけど私は毎朝私を捕まえるアナスタジアという「都市」の要請−働いて、金を得てこい、アレも欲しいだろ、コレも欲しいだろ、だから8時間、働いてこい−の奴隷なんかじゃないことを、たまには証明してやらないといけないから。
とかなんとか格好つけてみても、ただの阿呆であることになんら、かわりは、ない。
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