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----------2005年02月21日(月) 「応用」アナーキー原理

「《アナーキスト》とは、人間が習慣的に見るものを見るのではなく、自分の眼が見るところのものを見る人である。」
「アナーキーとは証明不能なものの命令に服従することを一切拒絶する各個の姿勢である。」
(ポール・ヴァレリー「純粋および応用アナーキー原理」/筑摩叢書)

明日返却するんです・・・。

上記のような「純粋」の状態を不完全なりにもなんとか実践できるのは学生という身分の間だけである。

ありきたりでないものの見方を学べ。
そうしてありきたりでない未来をつかみとれ。

・・・そんなふうに、思っていた。私はあんまりありきたりではない道を通って生きてきたはずだけれど、今では証明不能なものの命令に服従することで−たとえばジーンズ禁止、とかさ−生計を立てている。働く、とはそういうこと、よく仕組みの分からない、誰がいつ決めたのかも分からない厳密なルールに自分をすり寄せていくこと、なのだから仕方ない。フーリエのファランステールにだって阿呆のように細かい決まりごとがあった。

常に、醒めていること。
常に、自分で、判断を下すこと。
常に、妥協をする前に一旦考えること。

まあそれが、妥協ばっかり繰り返している私流「応用」アナーキー原理、かな。