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----------2005年01月15日(土) 欲望する諸機械たち?

「欲望する諸機械と器官なき身体との間に、明らかな闘いが起る。さまざまの機械がそれぞれに接続し、その機械がおのおのに生産を行って、そのすべてが運動音をたてることになると、このことが器官なき身体には耐え難いものとなるのだ。この器官なき身体は、種々の器官となるべきもののその下に胸の悪くなるような蛆虫や寄生虫がうごめくのを感じて、<神>の働きが到来するのを感ずることになる。この<神>の働きは、この器官なき身体に器官を与え有機体化することによって、まさにこの器官なき身体を台無しにし、これを圧殺する働きをなすものなのだ。」(ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ「アンチ・オイディプス」/河出書房新社)

この部分だけ切り取ってみると、まるで私の職場の俯瞰図そのものじゃないか(笑)。

もしかしたら最初に欲望したのはコンピューターだったかもしれない。途切れることなく稼動することを、大量の情報を打ち込まれることを、そうしてそれらを関連付け、まとめあげ、蓄積することを欲したコンピューターは、ある夜誰かの流動的な思考の中にこっそり忍び込んで、とある不思議な夢を教えた。手のひらに世界を収納するという奇妙な夢に取り憑かれた彼はその夢に「身体」を与えるべく、「機械」を発明するのだ。

生まれ落ちた「機械」はコンピューターの欲望を知らない。けれど0と1の記号の中に埋め込まれた欲望はオートポイエーシスを繰り返し、電磁波をまきちらし、ああそうだ、まるで蛆虫や寄生虫のようにうようよと・・・いまや機械はだれもかれもの鞄の中で息づいている、そうしてうごめいている・・・。

この場合<神>とは・・・?

私のゴッドハンドかな、もしかしたら。

私は人間性の瓦解に手を貸しているのかもしれない、だとしたらこれはなかなか興味深い仕事だ、みんなみんなGPSに見張られて奴隷になっちまえ、それがいやなら

申し込んでくるなっ!!