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----------2005年01月14日(金) ミニ、土へ還る

「何を植えようか 何を咲かせようか
茶色い深いベットは 愛の束でかざろうか

あなたがいつしか もう一度生まれるなら、
あなたがいつしか もう一度生まれるなら」
(小谷美紗子「紫式部」/「宇宙のママ」より)

ベランダで見つけたときから、いちばん小さくて、いつまでたっても、いちばん小さいままだったミニが、ガラスの容器の上のほうにくっついたまま、干からびてしまった。

多分すごく寒かったんだと思う。
ガラスのビンは、多分すごくすごく冷たかったんだと思う。

ごめんなさい。

だからせめて大好きだった(と思う、多分)サラダ菜の葉っぱに包んであげよう、そうして大阪城公園の、野外音楽堂の近く、奥まった、ひっそりとした場所の太い木の根っこに埋めてあげよう、

と、ココイチのカレーについてたプラスチックのスプーンで土を掘ったら、「いきもの」の匂いがした。

きっと、土の中は暖かいに違いない。

ミニ、ごめんね、次はうちのベランダなんかじゃなく、広い森の中で、土の上で、にょろろんと生きろ。

・・・なんてことをしてたら会社に30分遅刻したんだけど、別に、いいよ。




こんなだったのが




こんなになって




土へ、還っていったんだもの。