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----------2005年01月04日(火) 生きていますか?
「この話をどんなふうに始めたものかと、わたしはいろいろ迷いました。最初はこんな出だしにするつもりでした− 【わたしが存在を失いはじめたのは、ある火曜日の朝です】 しかし、よく考えてみると、 【これはわたしの身に起こった怪談です】のほうが、いいんじゃないかという気がしてきました。」(ハーラン・エリスン<聞いていますか?>「世界の中心で愛を叫んだけもの」/ハヤカワ文庫)
なんだか生きている感じがしない。せっかくの休みを一日ベッドの中でもう切れてしまった糸を無理矢理たぐりよせる作業に費やした。誰も私を見ていないし誰も私を聞いていない、いや、見られることを欲していないし聞かれることも欲していないのだけれど。
父は一日ぼんやりテレビを見ていた。朝から晩まで。
母は一日せわしなく市場に出かけたり掃除に出かけたり、そうしてやっぱり食べ物の話に余念がなかった。朝から晩まで。
そうして私は音楽を聴いて本を読んでいた。朝から晩まで。
圧倒的な退屈と憂鬱と反復。
何もする気が起こらないのは何故か、と自分に問うてみたけれどする気が起こらないのではなくする気を起こせないのだということに気づいたのは何気なく体重計に乗ったときのことだった、多分あの体重計は壊れているのだ、と思いたかった。私は4キロもいきなり痩せていいような身体をしているわけではないのだ。
私、ホントウに、ちゃんと生きていますか?
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