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----------2004年12月25日(土) 私はすべての「外」にいる

「私がブーヴィルに意気揚々と入ってきてから3年の月日が経つ。私は一回戦に負けた。二回戦には勝とうと思ったがそれにも負けた。そして結局勝負を失ってしまったのである。同時に私は、だれもがつねに失うものであることを学んだ。ろくでなしだけが、勝つと思っている。」(ジャン・ポール・サルトル「嘔吐」/人文書院)

私はあるとき意識的にゲームを降りた。馬鹿馬鹿しい、やってられるか、と自分の人生を意図的に投げ捨てた。それからはずっと頁をめくりながら意味をなさない文字の羅列を追うことで時間を殺してきた。同じ土俵で勝負をしなければならない局面なんてまっぴらごめんだ、と思い続けてきた、だから私の腕には皮膚組織が足りない。

なのに何故今更「勤怠優良者」だとか「ミス率優良者」だとか「処理件数トップ10」だとか「処理時間トップ10」だとかの対象にされなければならないのか。馬鹿馬鹿しい。賞金は「図書券500円」である。

吹き出してしまった。

・・・でもまあそれが今年唯一の「クリスマスプレゼント」だったりもする哀しい事実が確かにある。

くだらない勝負だ。

私は誰にも勝っていないし負けていない、私はすべての「外」にいる。