index|
back |
next
----------2004年12月19日(日) 何を待っているのですか?
「ヴラジーミル:むだな議論で時間を費やすべきじゃない。(間。激烈に)なんとかすべきだ。機会をのがさず! 誰かがわたしたちを必要とするのは毎日ってわけじゃないんだ。実のところ、今だって、正確にいえば、わたしたちが必要なんじゃない。ほかの人間だって、この仕事はやってのけるに違いない。わたしたちよりうまいかどうか、そりゃ別としてもだ。」(サミュエル・ベケット<ゴドーを待ちながら>「ベケット戯曲全集1」/白水社)
あなたは何かを待っていますか? きっと、待ってるんでしょうね。私もおそらく何かを待っているのですが、待っていることが当たり前になってもう何を待っているのかを忘れました、それでも何かを待っていることだけは覚えています、でもホントウに、何を待っているのか忘れてしまったんですよ、もしかしたらそれは今日ランチの最中にお皿の上にあったのかもしれないし見慣れたOCR画面の中を通り過ぎていったかもしれないけれど、待つことが常態化してしまってそれ以外の状態を思い出すことができないんですよ、
仕事ってなんでしょうね
必要とされる、ということは
3時前に職場に入ったら神様が来たかのような顔でデヴハゲSVがお出迎えしてくれましたよ、「待ってました、ホントウにお待ちしてました」、そんなのは彼一流のおおげさな身振りでそれが皆に嫌われるゆえんでもあるんですがそんなたかが私ひとり、いいえ、頭数がひとつ、それほどまでに待たれるってどういうことなんでしょうね、きっと彼ももっと違う何かを待ってるはずなのにもう分からなくなってしまってるんですよ、
あなたは何を待っているのかまだ分かりますか? そうですか、それはシアワセなことですね。
|