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----------2004年12月16日(木) 省略すれば
「どのような文学の根底にもある感情的な要素には、嘲笑的と思われるほど数少ない函数しか含まれていない。わたしは望む、わたしは苦しむ、わたしは腹が立つ、わたしは反対する、わたしは愛する、わたしは愛されたい、わたしは死ぬのがこわい、無限の文学を作らねばならないのは、こうしたものによってなのである。」(ロラン・バルト「エッセ・クリティック」/晶文社)
今日一日私はいろんなことを思いいろんなことを考えたけれど、とどのつまりは結局「鬱陶しい」という一言に還元される。
鬱陶しい、鬱陶しい、鬱陶しくてたまらない。
「鬱陶しい」という一言から無限のヴァリアントが展開される。何がどのように鬱陶しいのかを書き綴ることも可能だけれど、それは時間の無駄だと思われるので省略させていただく。
おそらく文学とはこの省略を美しく鋭い言葉で飾り立てる行為を言う。
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