映画のようには
続けて映画を2本観た。
1本目は高島冷子主演の「エンバーミング」
ロードショーしたのかどうか知らないけど
なんだかな、が感想。
2本目は、G・ガルボとR・テイラー主演の「椿姫」
この映画を観るのは何度目だろう。
私にしては珍しく繰り返し観ている。
次のシーンが浮かんでくるほど観ている。
ガルボがどう見ても、難病に冒されているように見えない
って批評があった。それは同感だけれど、それ以上に
何度も観たいと思える映画。
デュマの原作も、もちろん読んでいる。
観るたびに私の感じ方が変っているのがわかる。
前はボロボロ泣いた。
今夜は、ぽろっと零れただけ。
父親に依頼されて、別れを決めるシーン。
前は、理解できなくて憤慨した。
そして短時間で、心を決める主人公にうそ臭さを感じた。
今夜は少し理解できた。
この3日間、部屋から出ていない。
彼と話した2日前から声を出してない。
彼に八つ当たりしたのは、彼の日常が垣間見えたから。
知りたくない。
何気なく書いたものが、私をかき乱した。
冷静でいられないまま、彼には伝えない。
これを書くと、私がどう思うだろうと考える。
すると思うように書けなくなる。
私のために書いてるんじゃないは、正しい。
私がいなくなっても、彼はまた立ち直る。
きっと、それは人として正しい。
私は強くなれない。
映画のように、心の中で生きていく。
そう言って綺麗に消えられたらいいのに。
映画は現実じゃないから、綺麗に終わる。
現実は映画じゃない。
私は自分で自分を追い詰めてしまう。
2005年03月06日(日)
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