迷走
今年の初めにスケジュール帳を買った。
カバーは数年前に買ったお気に入りで
ルーズリーフを買い換えるタイプ。
2000年からのカレンダーをつけたままにしている。
彼と知り合った年から、ずっと逢えた日に
丸をつけていた。
私が逢いに行った日は赤い丸。
彼が逢いに来た日は黒い丸。
昨夜、ふと今年のカレンダーを開いた。
そして、2004年のカレンダーがないことに気づいた。
私は去年、ルーズリーフを買わないままだった。
そして、2003年のカレンダーについていた
2004年の1月から3月までのカレンダーを見る。
彼と離れていた2004年。
丸印をつけるカレンダーはなく
書き込むスケジュールもなかった。
見開きの左に、2003年。
右には2005年。
2004年は、存在しなかったような錯覚をする。
彼と一緒に秋葉原に行った。
彼はいつ来ても、独特の雰囲気に馴染まないと言う。
彼がそう言ったのは、昔、パソコンオタクだと
嫌味を言われたせいかもしれない。
私は何も気にならない。
表通りを歩くより、裏通りっぽいごちゃごちゃした
ところを歩くのが好き。
何かおもちゃ箱のようで楽しい。
CPUを変えて、メモリを増やした。
彼が来る数日前から、すぐに固まるようになっていた。
まるで彼が来るまで、なんとか持ちこたえよう
としているみたいだった。
君は私にMACを買わせたがっていた。
彼はMACには興味がない。
自分の理解しているPCを、私が使うことで
私自身を独占しようとしているみたいだった。
私は、両方使ってみて、純粋にMACが好きになっている。
だけど、君の意図が露骨で、欲しくても
買おうという気になれなかった。
やまはMACしか使ったことがなくて
MACの話をしていて楽しいのは、やま。
MINIの話で盛り上がったっけ。
私は、彼が作ってくれたPCを手放せない。
私にとっては彼そのものだけど
彼はそう言われたくないみたい。
彼はそれより、おそろいのストラップを
大切に思っている。
そして今、彼はお揃いのガラス製のオブジェを
捜してくれている。
風邪が治らないまま、1週間が経った。
熱はないのに、口実にして休んでしまった。
目覚める直前の夢のせい。
彼と笑い合っていた。
場面が変って、君の媚びた顔を見て
私は嫌悪感でいっぱいになり罵っていた。
昔、登場人物は違ったけれど、同じ夢を見たことがある。
罵った相手は、元の夫。
媚びた卑屈な笑いで、私に近づこうとしていた。
あのときは、自分の叫び声で、目が覚めた。
嫌悪感が最大になったとき、私の体重は40kgを
切っていた。
君は元夫ではない。
君に対する申し訳なさと救ってくれた感謝と
それでも、どうしても許せない、ある生理的な
嫌悪が私の気持ちを加速度的に離れさせていく。
2005年02月07日(月)
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