心から
お正月に再会するまでのメールは、わずか数行の
チャットのようなものだった。
去年の夏、唐突に脈略なく寄越すこともあった。

それが私の書いたことに対して、きちんと
返事が来るようになり、彼自身から出てくる
話も増えた。

人の気持ちはわからない、思考や意見ならわかる。
経験したことがないのに理解できない。
何かあるたびに言っていたのに、彼から「気持ち」と
言うようになり、メールのあちこちに書かれるよう
になった。

感情を表現できなかった彼から
ようのことを考えると、涙が出てくる。不思議だ。と
胸が詰まる言葉をもらった。

頭ではいけないことだとわかっているのに
心を抑えられないと、以前の私が何度も口にした
ことを、今の彼は口にする。

遠回りしてよかったと思い、この1年は無駄では
なかったと思い、今の私を受け入れてほしいと
言わなければならない状況が悲しい。

君の存在を感じさせないように、目に付く物を
全て片付けて、彼を迎え入れた部屋。
だけど、彼は足を踏み入れた瞬間に
君の影を感じ取った。
小手先のごまかししかできなかった。
それが現実で、今の私。

君はまったく電話してこなくなった。
私は彼がいない部屋で目覚めたのが、不思議だった。
彼が敏感に感じた君の存在感。
私には希薄なものになってしまった。
ただ、明日から仕事に行きたくない。
今すぐにでも、別れを切り出してしまいたい。
愛しさと恋しさで、目が見えなくなりそう。

2005年02月06日(日)

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