チフネの日記
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2004年06月20日(日) 久し振りの天使不二と王子17

「おい、越前!」
後ろから肩を叩かれ、振り返る。
「何ぼーっとしてるんだよ?疲れたのか?」
「桃先輩・・・」
「連日の早起きでスタミナ切れしてるんじゃないだろうな」
からかうような表情に、むっとして横を向く。
そんなんじゃない。
そりゃ・・ちょっと早起きは辛いけどさ。
「明日の都大会、そんな調子で大丈夫かよ」
「俺にそういうこと聞く?なんなら大丈夫かどうか、相手してやってもいいけど」
「賭けるか?」
「勝った方が」
「奢りだな!」

嬉しそうにラケットを振り回し、桃先輩は向こう側のコートへと歩いて行く。
そう簡単に勝たせてやるもんか。
見てろよ、と俺もラケットをぎゅっと握りコートへ向かう。

その途中、カラーコーン当てしている不二先輩が視界に映る。
いつものように涼しげな顔で、なんてことないように目標へボールを当ててる。

気のせいかもしれないけれど。
この2、3日不二先輩に避けられている。
前に・・・鳩の件ではぐらかされていたのとは違う。
もっとハッキリとした感じ。
不二先輩と・・・・最後に言葉を交わしたのはいつだったっけ?
その時、気に触るようなことしちゃったのかなあ。

「越前!何、簡単に抜かれてるんだよ!」
「あ・・・」
まずい。今日、財布にほとんど入ってないから、負けるわけにはいかないんだ。
とりあえず不二先輩のことは頭から追い出し、構え直した。

この状態が続くのなら、ハッキリ問い質してやれば済む・・よね?

おっと。集中、集中。

「こらー、越前!少しは容赦しろ!」
「冗談」
「くそっ、負けねーからな」

奢りを確定させるべく、力一杯ボールを叩き込んだ。


チフネ