顔をあげ仰ぐ空があるように心の瞳に映る青空
どれほどの心細さも
やがては薄れるだろう
果てしなく広がる空に
想いを放つ時が来る
私は鳥にはなれないけれど
羽ばたくことが出来るのだ
見失った夢があろうと
見つける瞳がここにある
幻ではない
確かな青空に向かう心が輝いている

やはり駄目だ。書けば書くほどマンネリ化して来る。
それでも決して諦めないことが肝心なのだろうか。
自分が信じられなくなったらもうお終いだと思う。
寒の入りから4日目。日中は思いがけないほど暖かくなった。
やっとお布団を干すことが出来る。なんだか得意顔になっていた。
主婦らしいことが出来たことによほど満足していたのだろう。
買物に行っていたら知人のMさんに会った。
彼女も私と同じ「股関節変形症」で少なからず辛い思いをしている。
会う度に痛みの話になるが仲間だと思うとついつい話が弾む。
痛いのは自分だけではないことがとても心強く感じるのだった。
「お大事にね」と互いに声を掛け合って別れる。
スーパーのカートに縋りつくように歩く姿に自分の姿を重ねていた。
娘夫婦が仕事だったので孫達と昼食を食べる。
昨夜のチキンカツが沢山残っていたのでカツ丼風にしてみた。
あやちゃんもめいちゃんも大盛りにして喜んで食べてくれた。
娘はいつもカップ麺を置いて行くがせめて私が居る時ぐらいは
まともな物を食べさせてやりたいといつも思っている。
午後は少しお昼寝をしてから一時間ほど本を読んでいた。
椎名誠のズバッと言いたいことを書く姿勢がとても好きだ。
私も言いたいことが沢山ある。でも思うようには書けない。
有名な作家ならともかく田舎のおばさんに何が出来よう。
書いてしまえばきっと誰かを傷つけてしまうだろう。
信頼を裏切るわけにはいかない。それほど私は臆病者である。
午後3時。ふっかふかになったお布団を抱くようにして取り入れる。
頬を摺り寄せたいほどに温かくなっていた。なんと幸せなこと。
ベッドメイクをしてからしばらく恍惚としていたほどである。
青空には夢と希望があるけれど
何よりも感謝の気持ちでいっぱいになっていた。
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