一粒の夢の欠片を指先に光らせながら息を見ている
割れてしまったのか
硝子細工ような夢がある
透明でありながら確かに
そのカタチを感じていた
相応しくないと人は言う
老いた身にそれは切ない
傷つくことなど怖れずに
その欠片に触れてみよう
息は深くなる
まるで私を守るかのように

SNSでいつも私の詩を読んで下さっている方からコメントがあり
「このうたにはその先の人生があり、感慨深い。
数十年の時間の重みが、痛みを同化しそれと共に生きる癒しを
育んだのだろう」と。
とても励みになりその一言でどれほど救われたことだろうか。
心細くてならないけれどこれからも書き続けようと思った。
昨日程ではなかったがずいぶんと暖かくなる。
大雪に見舞われている北国の人達に申し訳ないけれど
それぞれに与えられた土地があり与えられた暮らしがあるのだろう。
終わらない冬はない。そう信じて耐え抜いて欲しいと願ってやまない。
仕事が少し落ち着いて来たのでお昼休みに寒中見舞いの葉書を書いた。
「ご縁の断捨離」などと言って年賀状終いをしてしまったけれど
今年も12名ほどの方から年賀状が届きとても嬉しかった。
以前は40通位だったので断捨離の目的は果たせたのだろう。
けれども決して縁が切れたのではない。誰一人忘れはしない。
ただカタチに拘らないことを選んだ結果だと思う。
一人一人に心を込めて書く。それは手紙のような葉書になった。
これが年末の慌ただしさの中にあってはとても無理だと思う。
そもそも12月に書くのに「今年もよろしく」は白けてしまう。
書き終えて早速郵便局へ行った。可愛らしい切手が沢山ある。
どれにしようかと迷いながら「ポスクマ」の切手を選んだ。
切手を貼りながら宛名を確かめる。そうして顔を思い浮かべていた。
最近は郵便事情が悪くなり、県内でも届くまで二日かかるらしい。
一番遠い北海道には三日で届くだろうかと心配になった。
午後はまた仕事が忙しくなり少し残業となる。
高速道路を飛ばしていたら時速百キロを超えており我ながら驚く。
そんなに急がなくてもとすぐにアクセルを緩めていた。
帰り道はいつものことだけれど夕食の献立で頭がいっぱいになる。
今日から新学期だった孫達の給食は何だったのだろう。
今朝は献立表を見る余裕もなかったのだった。
仕事と主婦業。今年も「それなりに」頑張らない人でありたい。
|