ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2023年01月03日(火) お疲れさまの声

明けて三日。雲ひとつない晴天に恵まれる。

北海道ではこの冬一番の冷え込みとなったようで

氷点下30℃を超えた地域があったそうだ。

同じ日本でありながら想像を絶するような寒さである。

厳しい冬にどれ程の人達が耐えていることだろうか。




年末に買い込んでいた食材が無くなり買い物に行く。

9時の開店と思っていたらまだ正月時間で9時半からだった。

仕方なく車の中で暖を取りながら開店を待っていた。


リサイクル資源の回収も今日からのようで店員さんが準備をしていたが

新聞紙などの古紙のボックスにごみを入れていた人が居たようだ。

なんというマナーの悪さだろう。店員さんが酷く不機嫌に見える。

気の毒に思いながらしばらく眺めていたら

ペットボトルを沢山提げたおじさんが鍵を早く開けろと怒鳴っている。

店員さんは聞こえなかったかのように無視していた。

まだ開店時間ではないので当然のことだろう。

同じようにペットボトルを提げて来た女性は自動販売機の傍にある

ごみ箱にそれを押し込んでいた。待てない気持ちは解るけれど

急いで準備をしている店員さんには当てつけのような行為だった。


私は以前にその店員さんに叱られたことがある。

開店時間になってもボックスの蓋が開いていなかったので

鍵の掛かっていない扉を開けて資源ごみを入れてしまったのだ。

その現場を見られてしまって嫌味のようなことを言われた。

蓋を開ける時間は決まっていないのだと言う。

勝手なことをすると毎日鍵を掛けるからねと。


その時は少し不愉快な気持ちになってしまったけれど

今日の店員さんを見ているとなんだか可哀想になってしまった。

マナーの悪い人が居ても文句も言えない。

黙々と資源ごみでは無いごみをビニール袋に詰め込んでいた。

その姿は好き好んでしている仕事ではないと言っているようだった。


大晦日まで働き元旦はなんとか休めても2日からまた仕事である。

大手スーパーの店員とはいえ雑用係であるようだった。

家族も居ることだろう。仕事が無くては暮らしも成り立たない。

毎日が我慢だとしたらなんとも憐れに思えてならなかった。



その店員さんの笑顔を一度も見たことがない。

せめて家に帰ったら「お疲れさま」の声がして

にっこりと微笑んでいて欲しいと思う。








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