ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2022年12月12日(月) あんず忌

今朝は寒さが和らいでいたけれど

山里では初霜が降りておりおどろく。

平野部に比べると気温が3℃ほど低くなっていたようだ。


職場の事務所に入ると義父が暖房を点けてくれていた。

そんな心遣いが嬉しくてならない。有難いことだなと思う。


日中は穏やかに晴れる。みい太の日向ぼっこに心が和む。

Kちゃんが抱っこして撫でていた。けっこう甘えん坊である。

猫の居る職場は本当に癒されるものだ。






あんずの命日。猫ではなく我が家の愛犬だったあんず。

もう9年の歳月が流れてしまったけれど昨日の事のように思い出す。

朝に夕に散歩した川辺の道。あんずは草と戯れるのが好きだった。

庭で飼っていたので時々脱走をして困らされたこともある。

その時はお大師堂まで行っており叱ることも出来なかった。

私と毎日お参りに来ていたのだ。よく覚えていたものだと思う。


15歳を過ぎてからは日に日に老いの衰えが見え始めた。

人間の一年のうちに犬は7歳も年を取るのだそうだ。

まともに歩けなくなり思うように散歩にも行けなくなる。

仕方なく犬用の紙おむつで排尿の手助けをしていたけれど

血尿が出始めていておそらく腎臓が悪かったのではないだろうか。

可哀想でならなかったけれどもう病院へ連れて行くことはしなかった。


寒い夜が続いていて何とかして家の中で寝かせようとした。

せめて毛布で包んであげたくてならなかったけれど

あんずは犬小屋がよほど気に入っているのか尻込みをして動かない。


とうとう昏睡状態になりやっと抱えて家の中に入れることが出来た。

毛布で包み湯たんぽを抱かせた。

水も飲めなくなり3日目の事だったと記憶している。

夜中に悲鳴のような声を発し翌朝にはもう冷たくなっていたのだった。


せめて一晩中抱いていてあげればよかった。

私の腕の中で息を引き取らせてあげたかったと今でも悔やんでいる。



9年前の寒い日のことだ。あんずは小さな骨壺に納まり帰って来た。






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