晴れのち曇り。気温は高くなりぽかぽかと暖かくなった。
おとなりの山茶花が散り始め花弁が我が家の庭にも舞い込んでくる。
殺風景な庭のこと。花弁を掃き集めもせずそのままにしてある。
秋に植えた小菊も枯れ始めてしまった。
剪定をしたほうが良いだろうか。来年もきっと咲かせたい。
そろそろ新年を迎える準備も。近いうちに葉牡丹を植えよう。
ろくに掃除もしない玄関先は薄汚れていてみっともない。
何から手を付けようと気ばかり急いてしまって何も出来ずにいる。

今夜は娘達が夕食は要らないと。外食かなと思ったらそうではなく
家族で買い出しに行き今から支度をするようだった。
月に一回くらいはそんな日がありとても助かっている。
「たまには好きなようにさせてやれ」と夫も言う。
ただ少し複雑な気持ちになってしまうのだった。
毎日の私が考えるメニュにうんざりしてしまったのではないか。
この9年間、私なりに精一杯のことをしてきたつもりである。
娘の意見や孫達のリクエストにも応えて来た。
マンネリ化していたとしてもそれは仕方ないことだと思う。
悪い方に考えればきりがない。これは娘達の楽しみなのだ。
あやちゃんに声を掛けたらとても嬉しそうにしている。
朝はポテトチップス。お昼はカップ麺だったのだ。
私が何か作ろうかと言っても「要らない」の一点張りだった。
家族揃っての買い物がよほど楽しかったのだろう。
今夜はステーキを焼いてもらうのだそうだ。
娘達との同居があとどれくらい続くのかまだ先が見えない。
ある日突然にそれを切り出されることも在り得るだろう。
私も夫も覚悟は出来ている。むしろ望んでいるのかもしれない。
ステーキが焼けたようだ。階下からは家族水入らずの談笑が聴こえる。
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