師走に入るなりの最強寒波。数日前までの小春日和が嘘のようだ。
まだまだ序の口だろう。氷点下の朝もきっとやって来る。
少しずつ寒さに慣れなければいけない。負けるもんかと思っている。
北風の冷たい寒い一日にだったが孫達は「マラソン大会」だった。
めいちゃんは楽しみにしていたけれど
あやちゃんは昨夜から憂鬱でならない様子。
「学校を休みたい」と言って娘を困らせていた。
「頑張ろうね」と決して言ってはならない。
娘もそれは心得ているようだった。
完走できなくても良いのだ。途中でリタイヤしても良い。
誰にだって苦手なことはあるのだもの。
ただ最初から逃げ出してはいけない。諦めてはいけないのだ。
私も子供の頃からマラソンは大の苦手だった。
すぐに横っ腹が痛くなりなんと苦しかったことだろう。
小学5年生の時だったか途中で寄り道をしたことがある。
友達も一緒であったが先生に酷く叱られた記憶があった。
高校生になってからは仮病を使って休んだ。
「生理」と言えば割と簡単に認めてもらえる。
けれども高校では追試験のような「マラソン」があったのだった。
当日休んでいた生徒を集めて再びコースを走らせるのである。
そう度々生理にはなれない。もう逃げ道などなかった。
途中で走れなくなり歩いたこともある。
それでもゴールは確かにあった。そうして心地よい達成感がある。
「やれば出来るのだ」やらなくてはゴールは永遠にないだろう。
未だに持久力はない。前途もそれほど明るくはないけれど
残された人生に何か一つでも貫くことがあればと思っている。
今は何処を走っているのだろう。不安になる時もあるけれど
全うするべき道が確かにあるのだと信じている。
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