真冬並みの寒さ。日中は陽射しがありずいぶんと救われる。
看板猫の「みい太」が陽だまりでお昼寝をしていた。
撫でると薄目を開けるがまたすぐに眠ってしまう。
なんとも気持ち良さそう。私も猫になりたいと思った。
みい太のおかげで皆が穏やかで優しい。
荒い言葉が飛び交うこともなかった。
これなら年末の慌ただしさもきっと乗り越えられるだろう。

今朝は訃報が。母が親しくしていたお客さんが亡くなった報せ。
娘さんが真っ先に義父に報せてくれたのだった。
家族は嫁いだ娘さんだけで他には身寄りはない。
なんと孤独な人だったのだろうと改めて思う。
母とはパチンコ仲間でよく話が盛り上がっていた。
ほぼ毎日職場に来てくれて母と話すのが楽しみだったようだ。
名前が母の弟と同じで母も弟のように思っていたのだろう。
談笑していた様子が昨日のことように蘇って来る。
義父が母には「絶対に言うな」と言う。
私も伝えるつもりはない。口が裂けても伝えてはならない。
どれほどショックを受け悲しがることだろうか。
母が施設に入居してからそれは沢山の人が亡くなった。
友人の妹さんが自死した時の母のショックも大きかった。
それも私が伝えてしまったせいで未だに後悔している。
「変わったことはないかね?」母は電話口でいつも訊く。
正直に言ってはいけないのだ。
「なにも変わったことはないけんね」と応えなければいけない。
これからはずっとそうしようと思っている。
母の心がいつまでも穏やかでありますように。
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