日中は曇りの予報だったけれど思いがけずに晴天となる。
気温も20℃を越えずいぶんと暖かくなった。
初冬の陽射しのなんと有難いことだろう。
朝陽が射し始めた頃にお大師堂へ。
お堂に続く小径には枯れ葉がたくさん舞い落ちていた。
踏みしめながら歩くのがなんとも心地よい。
川岸では魚釣りをしている人がいた。
のどかな朝の風景にこころが和む。
花枝(しきび)が気になっていたので持参して行って良かった。
葉がずいぶんと落ちておりもう限界だったようだ。
誰かが菊の花を添えてくれていた。
お参り仲間さんの心遣いが嬉しくてならない。
手水鉢の水が空っぽになっており残念でならなかったけれど
足の痛みがあり川の水を汲みに行けなかった。
誰かが汲んで来てくれるだろうと前回にもそう思ったことだった。
人を頼りにしてはいけないのだなとつくづく思う。
私も「出来ない」と決めつけているのかもしれない。
川のせせらぎの音を聴きながら般若心経を唱えた。
最後には願い事ばかりでお大師さんに申し訳ない。

10時頃からプチドライブ。真っ青な海を眺めながら四万十町まで。
お目当ては例の行列の出来るラーメン屋さんであったけれど
駐車場は満車状態で仕方なく諦めざるを得なかった。
町中まで戻り国道沿いのお食事処のお店に入った。
初めてであったが落ち着いた雰囲気の庭がありこれは良いなと思う。
紅葉した木の根元にふくろうの置物がありとても可愛かった。
他のお客さんは皆ラーメンを食べており美味しそう。
私達も迷わずにラーメンセットを注文する。
混んでいるにも関わらず10分で運ばれてきて驚いた。
スープは少し濃い目。麺は程よい柔らかさ。
もやしは入っていなかったがたっぷりの葱とチャーシュー。
チャーハンには紅生姜がトッピングされていた。
「満足、満足」夫と二人お腹を撫でたのは言うまでもない。
行列の出来る店に拘らなくても穴場が確かに在ったのだった。
「また来ようね」と笑顔で帰路に就く。
私は凄く眠くなってしまってこっくりこっくりしながら
時々はっとしたように真っ青な海を眺めていた。
|