ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2022年10月26日(水) 故郷の言葉

朝の寒さもつかの間。日中は穏やかな秋晴れとなる。


山道を走っているとツワブキの花が目につくようになった。

小さな向日葵のような花でとても可愛いらしい。

古代に初めて咲いた花は黄色だったと聞いたことがあるが

いったいいつ頃から日本で咲くようになったのだろう。

とても外来種だとは思えない。それは古風な佇まいで咲いている。

山影にひっそりと谷川の水辺だったり岩と岩の隙間だったり

とても逞しい花に思えてならず心惹かれる花であった。





職場のお客さんに東京からUターンして来ている方が居て

今日は電話でかなりきつい口ぶりの苦情を受けて少し辛かった。

「だからさあ言ったじゃない!」とか「ほんとに分かってるの!」とか

顔が見えないものだから言葉がもろにぶつかってくるのだった。

東京言葉は標準語であるけれどきつく聞こえるのは何故だろう。

どう受けとめても怒っているとしか思えないのだった。


同じことが高知県内の土佐弁と幡多弁にも言える。

幡多弁は伊予弁に近く穏やかな響きがあるのだけれど

土佐弁は関西弁に近く怒鳴っているように聞こえる時がある。

たとえば土佐弁で「おんしゃあ分かっちゅうがかや」

標準語だと「あなた分かっているの」なのだけれど

幡多弁だと「あんた分かっちょるかい」と言う具合である。

同じ人間でも住む地域によって言葉のニュアンスが大きく変わってくる。


今日のお客さんも決して怒っていたわけではないだろう。

私がうっかりミスをしていた為で確認の電話だったのだと思う。

それにしても山里で生まれ山里で育ったお客さんが

長い東京暮らしですっかり幡多弁を忘れているのが残念であった。


そんなものだろうか。私も東京に住んでいたらそうなるのだろうか。


故郷の言葉はこんなにも優しくあたたかいのだけれど。


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