夜明け前に中秋の名月は見れなかった。
雲の上ではきっと輝いていたことだろう。
空に何の罪もありはしない。それは嘆くことでもなかった。
むしろありのままの空を愛しく思えるのだった。
曇り時々晴れの予報だったので思い切って洗濯物を干したら
青空が見え始めてとても嬉しかった。久しぶりに空の写真を撮る。
そんな喜びもつかの間、あらあらという間に雨が降り始める。
がっくりとするよりなんだか愉快でならない。
女心と秋の空とはよく言ったものだと可笑しくなってしまったのだ。
午後にはまた青空が見え始める。それも女心の気紛れであるかのよう。
私もまだ少しは女であるらしく空の気持ちが分かるような気がした。

買物に行っていてスーパーの駐車場でちょっとしたアクシデント。
カートを押しながら車に向かっていたら段差で躓いてしまい
カートに載せていたビールを落としてしまったのだった。
缶が割れてしまい勢いよくビールが噴出する羽目となる。
困ったどうしようとおろおろしていたら直ぐにガードマンが来てくれて
お店のサービスカウンターに相談するようにと助言してくれた。
痛い足を引き摺りながら店員さんに事情を説明すると
店長さんだろうか男性が駐車場まで駆け付けて来てくれた。
「大丈夫ですよ、交換しましょうね」と言ってくれなんと有難いこと。
その間5分もかからないとても迅速な応対であった。
男性は売り場から新しいビールを走って持って来てくれたのだろう。
感激屋の私は涙が出るほど嬉しかったのは言うまでもない。
元々は私の不注意。足さえ痛くなければ軽々と荷物を運べただろう。
このところずっとカートに頼りっぱなしでいささか反省もした。
どんなに重くても両手で持てるように頑張ってみなくては。
出来るか出来ないかはやってみなければ分からない。
もう二度とこんな失態はあってはならないと強く思った出来事だった。
それにしてもお店のサービス精神には頭が下がる。
毎日利用しているけれど一層信頼感が増した。
「優しさと思いやり」それは商売の基本だと思う。
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