曇り日。午後少しだけぽつぽつとにわか雨が降る。
陽射しがあるものと信じて大量の洗濯物を干していたのを
お隣の奥さんが声をかけてくれて大急ぎで取り入れたりした。
生乾きの洗濯物を乾燥機に入れると「お任せくださいね」と
幹太君のなんと頼りがいのあること。彼はとても逞しい助っ人だった。
息子が休みだったのでけい君の心配もなくのんびりと過ごす。
心の片隅でほっとしている自分がいて少し罪悪感を感じた。
先週の日曜日の一件がまだ尾を引いているらしい。
娘夫婦への気兼ねはまだまだこれからも続くことだろう。
波風を立てぬようになんとしてもまるく納めていかなければいけない。
お大師堂が気になりながらも今日も疎かにしてしまった。
信仰心も希薄になりそのうち見放されるかもしれない。
後ろめたい気持ちが募るばかりで行動が伴わないのだった。
ささやかな任務も放棄したに等しい。情けないことだと思うばかり。
かと言って不幸のどん底に突き落とされはしないのだろうか。
何事も心の持ちようなのだろう。信じるのは神でも仏でもない。
昨日買い求めた岡本真帆さんの歌集「水上バス浅草行き」を読んだけれど
心に響く短歌は一句も見つからなかった。
ポップ調でまるで言葉遊びをしているかのように感じられる。
どうやら若い世代向きで昭和世代には相応しくないようだった。
世の中の人が求めているものが何なのかよく分からない。
脚光を浴びた彼女は今後堂々と「歌人」を名乗ることだろう。
詩人でも歌人でもない私は所詮「名無し草」
けれどもそんな生き方もあってよしと思えるようになった。
やがては私も枯れ果てるだろう。
その時地に残った逞しい根を見つけてほしい。
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