ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2022年04月30日(土) 嫁入り道具

爽やかな晴天。すでに風薫る五月のようであった。

駆け抜けたような四月もとうとう晦日を迎える。

待ち切れずにカレンダーを捲れば鯉のぼりが空を泳いでいた。



じいちゃんの寝汗が酷く敷き布団を干そうとしていたけれど

あまりにみすぼらしい有り様で捨てることに決める。

新しい布団を買う経済的ゆとりもなくて

確かあったはずと押入れを探していたら新品の布団があった。

それは40年以上も昔の私の嫁入り道具だった。

今の布団のように軽量ではなくずっしりと重い。

けれども総綿のぬくもりを感じられとても貴重に思う。

赤く派手な柄もシーツを被せれば大丈夫だろう。

さっそく干しておひさまの恩恵でふかふかになった。


新しい布団というものはなんだかわくわくするものだ。

寝心地もきっと良いだろう。じいちゃんもきっと喜んでくれると思う。


それにしても40年以上もの歳月を押入れの中で眠っていたのかと。

憐れにも思い感慨深くも思う。やっと日の目を見る時が来たのだ。

「生きているうちに」それを叶えてあげられて良かったなと思う。


嫁入り道具の殆どを断捨離してしまったけれど

そうすることで人生の「けじめ」をつけてきたのかもしれない。

母や義父が苦労して揃えたくれた物を惜しげもなく捨てて来た。

不思議と未練はなくむしろ潔い決断だったと思っている。


どんなに古い布団でもそれは新鮮になり得る。

おそらく一生ものとして我が家に残ることだろう。


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