曇り日だったけれど薄く陽射しがあり日中は暖かくなる。
山里では植えられたばかりの稲がちろちろと風に揺れていた。
のどかな田園風景を見ているだけで心が癒される。
あたりの山々には新緑に混じって椎の木の花だろうか
黄な粉色をした木が目立つようになった。
その木の花が沢山咲いた年には大きな台風が来ると聞いたことがある。
まだ春が始まったばかりだけれど今年はどんな夏になるのだろう。
仕事から帰宅したらめいちゃんが毛布に包まって寝ていた。
てっきり学校で体調が悪くなり早退したのかと思った。
そうしたらあやちゃんの声がして午後の授業は休みとのこと。
今日から家庭訪問が始まり短縮授業になったのだそうだ。
一時間程して子供部屋を覗いたらあやちゃんも寝ていた。
新学年となり緊張して疲れることも多いのだろう。
暖かさに誘われるように眠くなる気持ちもよく分かる。
娘の帰宅が遅くなる日だったので台所で奮闘していたら
じいちゃんが揚げ物を手伝ってくれてとても助かった。
以前に「一人で何もかもしようとするな」と言ってくれたことを思い出す。
それはそれなりに手を抜けと言うことにも等しい。
「焼きそば」にしようかなとスーパーで迷ったけれど
結局あれこれと作ることにして買物をして来たのだった。
あやちゃんに「手抜きじゃん」と言われるのも悲しいし
やれるだけのことをしようと意気込んでいたのだと思う。
たかが夕食のことだけれど少なからず達成感はある。
何事もやったらやっただけのことがあるものなのだ。
そろそろ午後8時になろうとしているけれど
あやちゃんは宿題をしていてまだ夕食も食べていなかった。
「先に食べたら」と声をかけたら「まだ食べたくない」と応える。
おばあちゃん頑張ったのになと声にならない声を上げているいま。
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