午前4時に目覚めるまで東北で大きな地震があったことを知らなかった。
宮城、福島は震度6強という11年前の大震災の記憶が蘇る。
どんなにか怖ろしかったことだろう。不安な夜となったことだろう。
避難中に亡くなられた方もいて心が痛むばかりであった。
とても他人事ではなく明日は我が身だと思う。
高知の報道でも「南海トラフ」に備えるようにとしきりに伝えていた。
ただただ恐怖心がつのる。いったいどうなってしまうのだろうか。

今日はじいちゃん(夫)70歳、母84歳の誕生日であった。
平穏な一日となりなんとありがたいことだろう。
夕方母から電話があった。例の介護士さんが促してくれたらしい。
体調は落ち着いているようだけれど腰痛は未だ完治せず
それでも声は朗らかで笑顔が見えるようであった。
じいちゃんはめいちゃんからお手紙をもらって感激していた。
「いつもじゃないけどおひるごはんつくってくれてありがとう」と
それは土曜日の昼食の事だとすぐに分かった。
優しくて素直な手紙に私もほろりと目頭が熱くなる。
「おじいちゃんの宝物」と言って夫も泣きそうな笑顔だった。
70歳という年齢は人生の大きな節目にもなるだろう。
日増しに老いを感じるようになり肉体も衰えていく。
もう70と思うのかまだ70と思うかは彼次第だろうと思う。
気弱にならず現実を受けとめつつ前を向いて突き進んでいかねばならない。
私も必ず後を追う。二人して与えられた人生を全うしたいと思う。
「南海トラフ」の大地震は後30年で80%の確率で必ず起こると言う。
どれほどの覚悟が必要なのか途方に暮れてしまうけれど
生きてさえいればと願ってやまない。
もし逃げ遅れて津波にのみ込まれてもそれが私達の宿命なのだろう。
「生きたい、生きたい」と呪文のように呟きながら
平和そのものだった一日がまるで希望のように暮れていった。
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