春うらら。優しい陽射しが降り注ぐ穏やかな一日。
まだまだ寒の戻りがあるだろうけれどその時はその時。
少し冬と語り合うのも良いのかもしれない。
名残惜しさをそのままに彼にも伝えたいことがあるだろう。
頷いてあげなければいけない。思い残すことなどないように。
定時で仕事が終われたので図書館へ走る。
また裏の書庫から古い本を借りて来た。
どうしても裏の書庫には立入禁止なのだそうだ。
掘り出し物の本が眠っていると思えば歯がゆくてならない。
「規則ですので」と言われても何の為の規則なのかわからない。
職員さんとはすっかり顔馴染みになったけれど
「また裏の人が来た」と思われていることだろう。
帰宅したらあやちゃんがピアノ教室に行くところだった。
「おばあちゃん行って来ます」と言ってくれてとても嬉しかった。
ずっと反抗期だったのが最近はずいぶんと素直になった気がする。
あと2ヵ月もすれば10歳になる。なんだかあっという間の歳月だった。
地区の中学校が今年で閉校になるとのこと。
生徒数が著しく減少しもう限界になったらしい。
あやちゃんが中学生になる頃には市内のマンモス校に通うことになる。
県立と市立がありあやちゃんはどちらを選ぶのだろう。
まだまだ先のことと思うけれど3年なんてあっという間ではないだろうか。
孫たちの成長は私達老夫婦にとって大きな励みでもある。
長生きをして見届けたい気持ちは生きる糧にもなり得る。
未来あってこその人生なのだ。その未来に賭けてみたいと思う。
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