曇り日。日中も気温が上がらず寒い一日となる。
今日は節分。明日は立春と思えばもう名残の冬であった。
急ぐことはなにもあるまい。ゆっくりと春を待とうと思う。
恵方巻を買わなければと少しプレッシャーを感じていた。
いくら家計が苦しくとも楽しみにしている家族が待っている。
一本丸かじりなんていったい誰が考えたことなのだろう。
一口でも良いではないかと恨みがましくも思っていた。
大型スーパーに立ち寄り買物をする前に宝くじ売り場に向かう。
いつまでも未練がましく持っていたけれど
そろそろ欲を断ち切ろうと思ったのだった。
そうしたら何ということでしょう。
末等の300円のつもりでいたのが3300円もあった。
売り場の女性が「おめでとうございます」と言ってくれる。
私は天にも昇る気持ちであった。夢に餅とはこのことである。
うきうきしながらスーパーの店内に入ったのは言うまでもない。
そうしてまっしぐらに恵方巻売り場へと向かった。
ハーフの4本入りを3パック買う。計2700円程である。
予定では2パックだったけれど肝が大きくなっていたのだ。
宝くじ様様と感謝しつつふと父の顔が目に浮かんだ。
これは父が助けてくれたのに違いないと思ったのだ。
宝くじを仏壇の父の遺影に添えていたこともあるけれど
数日前に夢を見て父がしきりに宝くじのことを気にしていたのだった。
それが今日の虫の知らせだったのに違いないと思う。
帰宅するなり父の遺影に手を合わす。
そうしたら思わず目頭が熱くなってしまった。
今年の恵方は北北西。我が家ではちょうどトイレのある方向で
皆でトイレに向かって黙々と食べるのも愉快であった。
食後は娘が鬼になり孫たちと豆まきをする。
邪気を払いひたすら家族の健康と平安を祈ることが出来た。
「節分」の行事はやはりなくてはならないものだ。
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