| 2021年09月28日(火) |
心を鬼にするのはとても辛い |
雨が降ったりやんだり。時おり激しい雨音がする。
一雨ごとに秋が深まるだろうと思っていたけれど
まだ暑い日もあるとのこと。もうすぐ10月なのにとおどろく。
おそらく急に肌寒い日が訪れるのだろう。
体調を崩さないように気をつけなければいけない。
朝夕はずいぶんと涼しくエアコンをつけなくなったせいか
窓を開け放して夕食を食べ始めようとすると
窓の側から「にゃおうにゃおう」と猫の鳴き声が聴こえるようになった。
その声を聴いただけでお腹を空かせているのがわかる。
懇願するような声なのだ。必死になって訴えているような声。
あやちゃんが真っ先に駆けつけて行って
何か食べさせてあげたいと言うのだけれど
野良猫に餌をあげてはいけないのだと諭すように言って聞かす。
「どうしていけないの?死んじゃうよ」今にも泣きそうな顔。
「あのね、そうしたら自分で餌を見つけられなくなるよ」
「可哀想だけど仕方ないよ。家では飼えないのだから」
「じゃあ人間だったら助けるの?同じ生き物なのに差別じゃないか!」
そう言うととうとう泣き出してしまった。
Tシャツの裾をまくりあげて溢れる涙を拭おうとする。
それにはさすがに参ってしまって私も一緒に涙を流してしまった。
痩せ細った子猫は諦めたのか路地の向こうに消えて行く。
きっと生きていけるから大丈夫よとあやちゃんの肩を抱いた。
私もかつて同じ理由で何度涙を流したことだろう。
心を鬼にすることは身を引き裂かれるように辛いことなのだ。
あやちゃんのいう通り同じ生き物なのにどうして?と思う。
おとなの理屈が子供に伝わるとは限らない。
おとなだって辛い。こどもはそれ以上に辛いのに違いない。
明日も子猫は鳴くだろう。「にゃおうにゃおう」と鳴くだろう。
|