秋分の日。彼岸の中日でもある。
すっかり秋めいてくるだろうと思っていたけれど
真夏日となり思いがけない残暑となった。
早めに昼食を終え川仕事へ。
なんとか後一日あれば漁場の準備が整うだけれど
干潮の時間が日に日に遅くなっており
どうやら今日が限界だったようだ。
残りは次の大潮まで残すことにして帰って来た。
程よい疲れ。肉体労働は決して辛くはなかった。
午後は読書。夕方5時前に読了する。
今月に入って8冊目。まだ後2冊は読めそうだ。
何かにとり憑かれたように読んでいる。
確かに夢中になっているけれど少し異常ではないかとも思う。
やはり活字中毒になっているのだろうか。
夕飯に高野豆腐を煮た。人参と椎茸も一緒に。
家族には不評だけれど私はとても好きなのだった。
けれども高野豆腐には苦い思い出もある。
新婚時代、まだ姑たちと同居していた頃のこと
夕飯の支度を任せれていて高野豆腐を煮たことがあった。
そうしたら姑にすごい剣幕で叱られたのだった。
「これは死んだ人にお供えするものだ」と言うのだ。
確かに法事の時などには仏前に供えていたけれど
そうでなくても普通に「おかず」なのだと私は思っていた。
子供の頃から好きで母もよく作ってくれていたから。
さすがに縁起が悪いと捨てられはしなかったけれど
私は一人で泣きながら食べた。やはり懐かしい母の味だったのだ。
今夜はじいちゃんと娘が少しだけ食べてくれて嬉しかった。
知らず知らずのうちに我が家の母の味になっていたのだと思う。
昔の辛かった出来事をふっと思い出しながらも
今はこうして救われているのだった。
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