曇り日。ほんの少しにわか雨が降る。
霧のような雨は秋のしるしなのだろうか。
もしかしたら薄陽が射すかもしれないと思い
洗濯物をたくさん干して仕事に行っていたのだけれど
近所に住む義妹が軒下に移動させてくれていたようだ。
おかげで乾いていてほんとうにありがたいこと。
孫たちの学校は運動会の代休もあり昨日から4連休だった。
じいちゃんも川仕事に出掛けるので二人きりの留守番となる。
玄関の鍵をかけるから「早く行って」と追い出されたそう。
昼食は娘が用意して出掛けていたので二人で食べたそうだ。
大丈夫かなと心配していたけれど取り越し苦労だったよう。
子供はおとなが思うよりもずっと逞しいのだなと思う。
仕事が少し残業になり帰路に就く。いつものスーパーで買物。
夕食のメニューを考えただけで頭の中が真っ白になった。
お刺身は高くて買えない。孫達の好きな物も思い浮かばない。
予算を気にしなければ何だって買えるのだろうけれど
お財布も寂しく思い切ってカゴに入れられなかったのだ。
安い食材をさがしていたら結局マンネリ化のメニューになる。
「まあいいか」と思った。誰も文句は言わないだろうと。
それでもお刺身がないと娘婿が気を損ねるのではと思ったり
あやちゃんがまたつんつんして不貞腐れるのではないかと思ったり
そうしたら娘が助け舟を出してくれて「これで上等よ」と言ってくれる。
おばあちゃんは決してやる気がないのではない。
ただちょっと疲れているのかもしれないないなと最近よく思う。
家族の為にとどんなに思っても家族ではないのかもしれなくて
なんだか目に見えない境界線のようなものに脅かされている。
もしかしたら娘達も同じことを感じているのかもしれない。
食卓の上にたくさん残ったおかずを見ながら
ひと口たりとも無駄にするものかと思うのだった。
それは精一杯のおばあちゃんの献立にほかならない。
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