ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2021年08月29日(日) 供養の日に

連日の猛暑日。なんと誇らしげな夏の後ろ姿だろう。

去らなければいけないから尚更微笑んでいるようだった。

やがて秋の風が吹く。その時に哀しい顔をしてはいけない。



早朝よりお大師堂へ。今日はあるお遍路さんの命日だった。

もう9年の歳月が流れてしまったようだ。

初めて会った日は寒さ厳しい冬のことで

お大師堂の片隅で肩を震わすようにして佇んでいたこと

修業僧として京都のお寺を出てから幾日目だったのだろうか。

もう耐えられないとひどく嘆いていたことを憶えている。

それが12年前のことその後3年の修業の間に何度か再会を果たす。

よほどの縁があったのだろう。偶然とは言い難い再会であった。


最後に会った日のことは一生忘れることは出来ない。

満面の笑顔であった。まるで苦しみや辛さから解放されたような

清々しさを感じたのは気のせいだったのだろうか。


その3日後に彼は自らの命を絶った。


そうすることで救われたのだとは決して思いたくはない。

大きな罪を犯したのだと今でも思っている。

けれども赦してあげなければいけない。認めてあげなくてはいけない。

魂はいま何処を彷徨っているのだろう。あまりにも不憫であった。


お大師堂で般若心経を唱えながら声が震えていた。

思い出すことが供養になるのならと今夜ここに記す。


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