久しぶりの青空。予報ではすぐに曇ると聞いていたのだけれど
思いがけずに一日中晴れていたのだった。
少し蒸し暑さはあったけれど梅雨の晴れ間はほんとうにありがたい。
目覚める直前まで不思議な夢を見ていて少し戸惑う。
私にとってはとても縁の深いひとであったが
すでに5年前に亡くなっておりこの世のひとではなかった。
そのひとと手をつないで歩いていた。見たこともない景色のなか。
しきりに会話をしていたのだけれどよく覚えていない
ただつないだ手のぬくもりだけはとてもリアルに覚えている。
こんなに温かな手をしていたのかと思った。とても優しい手。
私たちは何処に向かっているのだろう。ふと不安になりながら
自分が大変な罪を犯しているような気がしてならなかった。
男女間の友情なんてあり得ないと断言することは出来ない。
そうしてそれは一歩間違えれば愛情にも変わり得る。
2月の小雪がちらつくような寒い日のことだった。
突然の訃報にどれほどこころを取り乱したことだろう。
私はお葬式に行かなかった。涙など決して流したくはないと。
だから未だにその死を受けとめることが出来ずにいる。
ただ会わないでいるだけなのだとずっと思い続けているのだった。
もし会えるのだとしても私は会わない。もうそう決めている。
私が女だった頃をどうか忘れてください。
たとえ夢だとしても二度と私に触れないでいてください。
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