雨の一日。午前中は土砂降りの雨だった。
今夜から明日の朝にかけてまた大雨になるらしい。
「雨遍路」生憎のお天気に関わらず10人程のお遍路さんを見かけた。
それぞれに雨合羽を羽織ってはいるけれどさすがに
長靴を履いては歩けないのだろう。靴はびしょ濡れのようだった。
一人一人に無言の会釈をするばかりで追い越して行く心苦しさ。
せめて声をかけられたらと思うのだけれど何も出来ない。
野宿ではないことを祈る。どうか無事に札所へ宿へ着きますように。
午後、隣町の宿毛市まで集金に行っていた。
手土産に「土佐ジロー」の卵を持参する。
確か先月もそうだったような気がしたのだけれど
山里のお店では手に入る物が限られている。
木耳や手作り蒟蒻などあったけれど生物なので躊躇したのだった。
女社長さんと事務員さんとに。二人ともとても喜んでくれてほっとする。
一番のお得意様なのでこれからも大切にしなければと肝に銘ずる。
元々は母の縁でお付合いが始まったのだった。
母はずっと手土産を欠かさない人だったのでそれを私も受け継ぐ。
「商売」の「し」の字も分からなかった私に教えてくれたのは母だった。
今夜はこれから母に電話をかけてみようかと思っている。
特に話したいこともないけれど声を聴くだけでも良いのだろう。
雨はやんでいる。孫たちも出掛けていてなんとも静かな夜だ。
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