昼間は雨が降ったけれど久しぶりに夕陽を見る。
きらきらと眩しい。まるでおひさまの笑顔のようだった。
彼女には雨雲を押しのける勇気のようなチカラがある。
そうして精一杯に輝きながら地上のすべてを癒してくれるのだ。
今朝は泣き虫のけい君。学校へ向かう車中で我慢の緒が切れたよう。
「お母さんにあいたい。まだお家へ帰ったらだめ?」と
涙ながらに訴えたそうでじいちゃんもすっかり困り果てたそうだ。
昨夜も楽しそうにはしゃいでいてしばらくは大丈夫と思っていた。
けい君が一生懸命がまんをしていることに気づいてあげられなかったのだ。
限界は誰にだってある。ましてまだ7歳の幼い子供のこと。
たとえそれが試練だとしてもあまりにも可哀想でならない。
幸い今朝の息子からの電話でお嫁さんが少し落ち着いたとのこと。
まだ早過ぎるかもしれないけれどけい君を家に帰すことにしたのだった。
下校時間に迎えに行くとしょんぼりと肩を落として通学路を歩いていた。
訊けば学校でも涙が止まらなくてとても辛かったのだそう。
先生やお友達に「お母さんがびょうき」って言ったよと。
おそらく今日は授業どころではなかったことだろう。
「お家へ帰れるよ」と連絡もしてあげられなかった。
マンションへ帰り着くなり母親に抱きついてわんわんと泣いた。
その光景を私は一生忘れられないと思う。
「けい君おかあさんを守ってあげてね」そう告げて帰路に着く。
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