晴れのち少し曇り。夕方にはきれいな夕焼けが見えた。
雲が多いのにそれを「ほうずき色」に染めながら陽が沈んでいく。
茜色ではなく「ほうずき色」だと教えてくれたのは田村くんだった。
旅先から絵葉書を届けてくれてからもうひと月が経とうとしている。
今は何処に住んでいるのだろう。その葉書には住所がなかった。
今朝は久しぶりにめいちゃんと保育園へ。
半袖を着ていたので長袖に着替えるように言ったら
「寒くないもん」と怒ってしばしトイレに閉じ籠ってしまう。
娘が宥めてくれてやっと桃色のカーディガンを羽織って行く。
ちょっとしたことで気を損ねてしまうのだ。それも成長の証だろう。
職場に着いてからすぐに友に電話する。
昨日の事がとても気になっていた。まやちゃんのこと。
聞けば新聞を読んでくれたらしい。それだけでじゅうぶんだと伝える。
連絡先は敢えて聞かないことにした。「何でよ?」と友は不信がる。
50年以上の歳月が流れてしまいそれぞれの人生模様もあるだろう。
同じ県内とは言え遠く離れた場所に居て再会も叶うはずがない。
子供の頃の面影のままそっと思い出に包まれていたいと思うのだ。
まやちゃんもきっとそれを願っているのではないだろうか。
「気が変わったらいつでも言えよ」と友は言ってくれたけれど
私の気は変わらないと思う。今さら歳月を埋めようとは思えない。
懐かしさと思い出は似ているようで時にはカタチを変えるのだ。
一歩間違えたら壊れてしまうことだってあり得ると思う。
だからそっとしておく。まやちゃんも私もずっと子供のままでいよう。
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