ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2020年10月31日(土) 満月の夜に

ほっこりと微笑むおひさま。おかげでぽかぽかと暖かい一日となる。

10月もとうとう最後の日。日々が淡々と過ぎていくばかり。

もっと丁寧に過ごせないものかと思うのだけれど

日々の事に精一杯でこころの余裕さえ忘れてしまいそうになる。



朝のうちに母の施設がある病院へ。

コロナ禍でも面会が叶うようになってはいるのだけれど

そうそう頻繁には行けずほぼ2ヵ月ぶりではなかっただろうか。

それを思うとほんとうに親不孝な娘で心苦しさもつのるばかり。


ワンワンのぬいぐるみを一目見るなり「わあ可愛い」と満面の笑顔。

さっそくに胸に抱くと頭を撫でたり話しかけたりしていた。

その姿を見ているだけで胸が熱くなり母の純真さがせつない。

ワンワンではなく名前をつけてあげるのだと言う。

「チビかい?コロかい?」としきりに問いかけていた。


私との会話は長続きせず最後には仕事の話ばかりになる。

それが嫌なわけではなかったけれど話すのが少し辛くなった。

もう母が必要ではないことを告げているような気がしてならない。

「する仕事がない」ことはとても寂しいことなのだろうとおもう。


私の辛さを感じたのか母も辛かったのか「もう帰りなさい」と

わずか15分ほどの面会で車椅子の母の背中に手を振って別れた。


外に出るともう陽射しがあふれていて穏やかな秋晴れ。

母にも陽射しを浴びさせてあげたかった。空を見せてあげたかった。



満月の夜。母はなにを想っているのだろう。

ワンワンはどんな名前で呼ばれているのだろうか。


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