夜が明けた頃には雲におおわれていた空が
いつの間にか青空に変わっていた。
風もなくぽかぽかと暖かい穏やかな一日となる。
セイタカアワダチソウの鮮やかな黄色に蜜蜂が戯れていた。
蜜はどんな味がするのだろうと思う。甘いのかな美味しいのかな。
月末の仕事を無事に終えほっとして帰宅。
ポストに手紙が届いており「高知県文化財団」と書いてあった。
もしかしたらと思い当たることがありドキドキしながら封を切る。
それは9月に詩を応募していた「高知県文芸賞」の結果であった。
私の拙い詩が奨励賞を受賞したらしいのだけれど
まるで他人事であるかのように実感がわいて来なかった。
光栄なことなのだろうけれど嬉しいと言う感情がわいて来ない。
それは自分でもよくわからない不可思議な出来事であった。
そもそも奨励賞とはなんだろうと思う。努力賞のようなものなのか。
子供の作品に「よくできました」と桜印のスタンプを押すような。
だからそれは「たいへんよくできました」とは違うのだろう。
言い換えれば普通よりは少しマシ。そんな賞ではないかと思う。
12月にあると言う授賞式に参加して見ればわかるだろう。
それがどれほど場違いな所なのか思い知るのに違いない。
誇らし気な人達に混じるちっぽけな自分が目に見えるようだ。
どうしても素直に喜べない。喜んではいけない気がする。
それが自信になれば私はきっと驕ってしまうことだろう。
私の詩は決して思い上がってはいけないのだ。
自信にあふれた詩ほど見苦しいものはないと今なら言い切れる。
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