| 2020年07月25日(土) |
だいじょうぶ生きている |
真夜中に雷雨があったらしいが眠っていてまったく気づかず。
目覚める直前には耳元であやちゃんの呼ぶ声がはっきりと聴こえ
「はい」と大きな声をあげて飛び起きてしまった。
幻聴なのか単に寝ぼけていたのか分からず不思議でならない朝のこと。
朝と言っても午前4時の事。まだ外は暗く強い風が吹き荒れていた。
窓を開けて風に吹かれているとなんだか心細くて不安でならない。
どこか遠いところに追いやられてしまいそうになりながら
だいじょうぶ生きていると何度も自分に言い聞かせていた。
今日も日中はじいちゃんとふたりきり。
録画してあった映画「桜田門外ノ変」をじっくりと見入る。
原作は吉村昭で私の好きな作家であった。
それを読んだのはずいぶんと昔のように思うけれど
忠実に原作を再現しているように感じる。
いや原作はもちろんの事にしても歴史上の確かな事実なのだった。
明治維新を見る事もなくたくさんの尊い命が無残にも奪われてしまった。
夕飯は「鰹のひっつけ寿司」を。いつもは私が作るのだけれど
今日は最初から娘に作らせてみることにする。
「なんで?はは死ぬの?」とそれがなぜか冗談には聴こえない。
これも終活になるだろうと覚悟のようなものを感じながら教える。
美味しいお寿司が出来上がって食べる頃には笑い話になっていたけれど
私の脳裏には「今夜死ぬわけにはいかない」とそればかり。
明日は孫たちが帰って来るのだもの。どうして会わずに死ねようか。
歳を重ねるという事はきっとこういうこと。
永遠のいのちなどどこにもない。あるのはいつも今と言う一瞬。
明日はいつも奇跡のようにやってくるものなのだ。
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