雲ひとつない青空。涼しくて爽やかな朝となる。
今年の梅雨はなんだかさっぱりとした性格の人のようで
いつまでもぐじぐじしないと言うか女々しさを感じさせない。
そんな空が好きだ。人もみなそうであってほしいものだ。
友の命日。ずいぶんと歳月が流れもう20年目の夏になった。
今朝は形見の「貝殻」を洗い手のひらにのせて声をかける。
生前は水中カメラマンだった。海の底から綺麗な貝殻を見つけて来ては
ガラスケースに飾り眺めるのをとても楽しみにしていたのだった。
ある日そのひとつを無理やり貰って来た。よほど気に入っていたのだろう
「それは駄目だ」と言ったのを奪うようにして持ち帰ったこと。
まさかそれが形見になるなんて思ってもいなかったあの頃。
懐かしい思い出を胸に私は生き永らえている。
また来世でもきっと巡りあえるだろう。それが縁というものなのだ。
今はもう死語なのかもしれないけれど私は「ソウルメイト」を信じている。
「ツインソウル」という言葉もある。より深い魂の出会いを言う。
たとえば夫婦、家族がそう。前世からの深い縁でつながっているのだ。
中島みゆきの「糸」に歌われているような縦の糸と横の糸
手繰り寄せるために生きていると言っても他言ではないだろう。
しあわせは「仕合せ」その根本は縁だと私は思っている。
私はそんなうんちくを並べ立てるほどの人間ではないけれど
今夜はふっとそんなことを思い浮かべながらこれを記してみた。
この日記を読んで下さっている皆さまともご縁があったのでしょう。
とても励みに思っています。ほんとうにありがとうございます。
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