| 2020年05月25日(月) |
野あざみが綿毛になった |
今日も晴れたり曇ったり。なんだか梅雨の晴れ間のような蒸し暑さ。
梅雨入りが近いのかなと思えば今年は遅れるのだそう。
ラジオからは短い梅雨になりそうですねと声が聴こえる。
そのぶん局地的な豪雨が心配されるとのことどうなることやら。
四万十川の土手にたくさん咲いていた野あざみの花がもう綿毛に。
それはタンポポのように可愛らしくもなく憐れな姿だった。
ふと我が身をかさねる。私の綿毛もきっとそうなのではないかと。
老いることはとてもせつない。それでも空を舞えるのだろうか。
朝のうちに川仕事を終え休む間もなく山里の職場へ。
うん、けっこう元気だなとその時はそう思っていたけれど
午後になると一気に疲れが襲って来てしんどくてならない。
仕方なく急ぎの仕事だけ済ませて早めに帰らせてもらった。
帰宅前に母の病院へ寄る。今日は施設へ移る日だったので
テレビと携帯電話を届けた。母の希望ではなかったけれど
担当の介護士さんが「少しでも楽しみを」と言ってくれたのだった。
そんな気遣いがとても嬉しかった。母もきっと喜ぶことだろう。
そのうえにまた思いがけず母に会わせてくれると言う。
母はリハビリ室に居た。机に向かって何か描いているようだった。
その姿を遠くから見ただけでじゅうぶんだと思ったけれど
またしばらく会えなくなるからと介護士さんが車椅子を押して来てくれる。
自分でも不思議なくらい母に優しく語りかけていた。
2メートルの距離も気にならないほど母はにっこりと微笑んでくれる。
目頭を熱くしながらの帰り道にどれほど母を想ったことだろう。
我が身の老いなどほんとうに些細なことなのだ。
母はどれほどせつないことか。心細く淋しいことだろうと。
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