2020年03月17日(火) |
人生まだまだこれから |
冬が最後のお別れに来たような朝。
しんしんと音が聴こえるような冷え込みだった。
彼岸の入り。やっと本格的な春になりそう。
日中はとても暖かくなり春風がそよそよと吹く。
じいちゃん68歳。母82歳の誕生日。
朝から孫たちの「おめでとう」の声に嬉しそうなじいちゃん。
入院中の母が憐れに思う。きっと誕生日も忘れているだろう。
面会にも行けないもどかしさにふっと切なさが込み上げてくる。
今夜はじいちゃんの好きな「ひっつけ寿司」を作る。
土佐久礼産の新鮮な鰹が手に入って良かった。
握ったばかりのお寿司をつまみ食いするのが最高に美味しい。
他にはタラの芽の天ぷら。孫たちにはフライドポテト。
タラの芽は今朝良心市で見つけて思わず歓声をあげていた。
山道の途中にある民家の庭先に良心市があるのだ。
その良心市にはベンチが置いてあって
「お遍路さんひとやすみして下さいね」と書いてあり心が和む。
遍路道ならではの優しい心遣いがとても嬉しく思う。
ビールの後に焼酎を飲み最後にワインでほろ酔ったじいちゃん。
穏やかな笑顔を見ているだけでなんとも幸せな気持ちになる。
もう68ではなくまだ68だ。人生まだまだこれからですよ。
元気に長生きしようではないですか。
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