2020年02月14日(金) |
今日の私はどうかしている |
夜明け前にはぽつぽつだった雨がやがて本降りになる。
さいわい気温は高めで冷たい雨ではなかった。
満開の梅の花からこぼれるように滴る雨粒を見た朝。
世間ではバレンタインデーだと某SNSもにぎやか。
そんな光景をふと馬鹿らしく感じ冷めた目で眺める。
ただ青春時代のほろ苦い思い出だけは懐かしく感じた。
もう半世紀も昔の事を今でもはっきりと憶えている。
あえてここに記すことはしない。胸の奥にしまっておこう。
仕事を終えて帰宅したら娘がチョコを買って来てくれていた。
お父さんとおじいちゃんにと孫たちが手紙を添えて渡す。
じいちゃんの嬉しそうな顔にふと後ろめたさを感じながら
娘の心遣いに感謝していた。ようはささやかな気持ちなのだ。
晩ごはんの時間。あやちゃんと言い争いになり少し悲しい。
タブレットを手放さずまともに食べないものだから叱ったら
反撃が大きかった。いつもは気にならないのに今日は悲しいのだ。
「もう明日からおばあちゃんは何も作らないから」と言うと
「どうせすすぐにわすれてつくるんでしょ」と笑いながら言う。
もう喧嘩にもならない。呆れかえって涙が出そうになる。
そうしたらめいちゃんが自分でご飯をよそって食べ始めた。
「めいはちゃんとたべるけん」と私をなぐさめるようにして。
その優しさが嬉しくてまたまた涙が出そうになった。
今日の私はどうかしている。ちょっとした情緒不安定のよう。
こころの扉をそっと開けてみたら少女の頃のじぶんが見えた。
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