2020年02月15日(土) |
かすかな希望は勇気にも似ている |
曇り日。夕方から音もなく静かに雨が降り始める。
まるで絹のようにやわらかい雨だった。
朝のうちに息子のマンションへ学習机を運ぶ。
今日はけい君の6歳の誕生日でもあった。
まだ箱詰めの机だけれどとてもはしゃいで喜んでくれる。
早速に組み立てて見せてあげたかったけれど
息子が自分でするからと言って追い出されるように帰って来た。
いつものことだけれど長居は出来ない。
それくらいがちょうど良い距離感なのだろう。
私に似て人一倍神経質な息子がコロナウィルスを心配して
すぐに日本中に拡がるから覚悟しておくようにと言う。
卒園式も入学式も出来なくなるかもしれないと言うので
それはありえないでしょうと笑い飛ばすと「マジぞ!」と真剣な顔。
それから一気に不安と恐怖心が募り始めてしまった。
これからいったいどうなるのだろう。決して大丈夫なんかじゃない。
もっともっと危機感を感じなければいけない時ではないだろうか。
明日のことがわからないのはいつものこと。
いつだって明日があるさとお気楽でもいられない現実。
いのちさえあればと思うけれどそれさえも心細くて
それでも立ち向かっていかなければいけない。
かすかな希望は勇気にも似ている。来るなら来てみろと思う夜に。
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