2019年11月12日(火) |
母のお引越しが無事に終わる |
夜明け前の西の空に煌々と輝く月。
その光に照らし出されるようないのちの影。
わたしはわたしにそっとふれてみる。
生きているということはこんなにも尊いのか。
午前中に母を迎えに行き今日はお引越し。
母の門出を祝うような青空だった。
お世話になった施設の方達との別れを惜しんで
涙ぐむ母に私ももらい泣きをしてしまう。
短い間だったけれどほんとうによくしてもらったようだ。
孫のような介護士さんに抱きしめられて
おいおいと子供のように涙を流す母を見た。
そうして新居に向かう。なんとも晴れやかな気分。
気に入ってくれるだろうかと心配をよそに
母は母なりに新生活を望んでいたのだろうと思う。
いかにもリフレッシュした様子で笑顔を見せてくれた。
愛着のある炬燵に嬉しそうに足を入れて寛ぐ姿。
義父と顔を見合わせ大丈夫と確信し新居を後にする。
急ぎの仕事を済ませて帰り道にまた母のところへ。
賃貸契約を無事に済ませケアマネさんとの面談もあった。
皆さんとても親身になってくれてほんとうにありがたい。
介護の仕事の大変さは息子の苦労から知っていたつもりだったけれど
心からの介護に努めていてくれていることに頭が下がる。
甘え過ぎてはいけない。頼り過ぎてもいけないと思う。
いつだって労わり合う気持ちを忘れてはいけないのだ。
ベッドの上に新しいパジャマを置いて母のもとを去る。
どうか母がぐっすりと眠れますように。
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