ほぼ氷点下の朝。きりりっと冷たい空気が心地よい。
ほんの少しだけれど夜明けが早くなったような。
薄く紺色の空に明けの明星が取り残されていた。
仕事始め。孫たちも今日から保育園でにぎやかな朝。
あやちゃんは早めに支度をして「おばあちゃんいこうよ」と。
めいちゃんはのんびりさん。仕方なく置いて行くことに。
今朝は久しぶりにあやちゃんとタッチして別れた。
にこっと笑ったあやちゃんの前歯がなくてふふっと愉快なり。
山里はあたり一面霜の朝。朝陽が射せばきらきらときれい。
気温も平野部より低くすっかり氷点下になっていた。
同僚から電話があり風邪で寝込んでいるとのこと。
本格的な仕事は来週からにすることにして「大丈夫よ」と伝える。
開店休業になってしまったけれど同僚が元気になるのが一番。
事務仕事だけぼちぼちとこなす。今日は来客もなかった。
仕事の電話もなかったけれど、お昼に母から電話がある。
「お金がない」と言う。ATMに行っても残高がないと言う。
通帳を記帳させたら連日のように万単位のお金を引き出しているよう。
そのお金を何に遣ったのかと訊けば「わからない」と応える。
そうして母の年金はあっという間に無くなってしまうのだった。
義父とも相談してしばらく様子を見ることにした。
おそらく食料は山のように買い込んでいることだろう。
心を鬼にする。何が親孝行か親不孝かもうわからなくなった。
憂鬱には決してなりたくない。ただ少し母との距離を置きたい。
そう思う私は本物の鬼なのかもしれないけれど。
帰宅したら先に帰っていた娘が洗濯物をたたんでくれていた。
縁側にちょこんと座って「おかえりい」と言ってくれて。
「ただいまあ、ありがとうね」ほっこりとこころがあたたかくなる。
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