2018年11月10日(土) |
あしたはあしたの風が吹く |
夕暮れて西の空にか細く浮かんでいた三日月が
まるで燃え尽きるように沈んでいったところ。
早朝。じいちゃんと娘むこが大阪へと旅立つ。
今回は消防団員の慰安旅行でじいちゃんは監督さん?
二週続けての旅行も苦にはせず喜んで出掛けて行く。
そろそろ引退を考えているじいちゃん。
今回の旅行が最後になるのかもしれない。
明日の葬儀の事で母から電話があり
いきなりもう行くのはやめると言い出す。
ひどく弱気になっており喪主の妻の役目も果たせないと。
精一杯宥めるも母の気持ちも分からないわけではなかった。
もし明日になって気が変われば迎えに行く約束をして電話を切る。
母の心の中でぴんと張りつめていたものがぷっつりと切れたような
それがとてもせつなくてたまらない。母が憐れでならない。
あしたは明日の風が吹くだろう。どうか優しい風であってほしい。
こんやはおんなのこばかりやねと。娘と孫たちと過ごしている。
お風呂上がりの孫たちのはしゃぎ声を聴きながらこれを記す。
なんて穏やかな夜なのだろうか。
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