夜明け前、思いがけないほどの月明かり。
窓を開けてみるとそれはそれは綺麗な月が浮かんでいた。
そんな月が暖めてくれたのか今朝はずいぶんと寒さが和らぐ。
日中もほぼ夏日になるほど気温があがる。
ぽかぽかを通り過ぎて薄っすらと汗ばむほどだった。
仕事を終えてから母を訪ねる。
傷害保険の手続きをするのに母の委任状が必要だった。
「世話をかけるねえ」と母。私もついつい優しい口調。
認知症の症状が出ているかと思えば今日はとてもしっかり。
字もとても達筆でさすが母だなと思う。
テーブルの上に先日届けた日記帳が置いてあった。
長いこと事務所の机の引き出しに置きっぱなしにしてあったのを
少しでも「書く」ことを思い出して欲しいと届けたのだった。
母にとっては退屈な毎日なのかもしれないけれど
「まだ死ぬものか!」と書いてあった最後のページを思い出す。
叱ることも怒ることも何もなく笑顔で「またね」と別れた。
もう限界だと思う時もあったけれど、やはり私は母の娘でありたい。
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