みみずのたはごと

2007年03月18日(日)  悲喜交々

…な週末でした。スポーツ的に。(そっちか)
詳しくは特には語りませぬ。話し始めるとそれだけで終わっちゃうから。

先週は確定申告に始まって、仕事したり仕事したり『藤岡屋日記』(貸借物)読んだり『大鳥圭介とその時代』(コピー)読んだり仕事したり『江戸幕府役職集成』(手持ち)を確認したり『藤岡屋日記』読んだり仕事したり、してました。

『藤岡屋日記』は、返却が迫ってるので必死こいて読んでます。借りてるのは第15巻(慶應3〜4年)で、この内容なら手元に一冊あってもいいなあと思って古書検索かけてみたのですが、全15巻揃え(最安値16万円也)しかなく。桁が違う以前に、15冊も置く場所がありません(爆) どうせ同じ15冊セット買いするなら、復古記を選びますよ。(どのみち置場がない)
よく、くだけたネタの紹介でソースとされてる史料なので、よほどそういうネタが多いのかと思ったら意外と堅い内容が中心でした。候文のオンパレード。幕府内部の辞令や老中の登城状況なんかが判ります。
慶應4年2月になると、もの凄い勢いでお偉方が「病欠」しまくり、やがて病気を理由に請願退職していくのがこう、何とも言えない。圭介の抬頭がこれと反比例するのが、また。…この状況で、素直に「御引立て賜った」と喜べるのは、よほど能天気な人だけだと思いますのことですよ。(つまり厄介を押し付けられてるのは、圭介自身よくよく解ってたのではないかと)

『大鳥圭介とその時代』は、圭介の夢を見たので(笑)引っ張り出してきたもの。時代背景(大局的な政治情勢)と圭介をめぐる出来事が同時解説されてるので、目から鱗的に広い視点で時代を捉えられる良書です。新撰組を把握するにあたっての『歴史の中の新選組』と似た感動を覚えます。生野義挙やら池田屋やら禁門の変やらに触れられた部分では、つい局所的な感傷に引きずり込まれたりも。
それにしても、こんな良書が限られた図書館に埋もれているなんてつくづく勿体ない。…一部、圭介に夢を抱きすぎではなかろうかと思われる記述もございますが(笑)

もうすぐ4月なので、懲りずにまたぞろ脱走関係を穿りかえしてます、という近況報告でした。(今年は時代背景や情勢の側から攻めてみてます)


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葛生冴 [MAIL] [HOMEPAGE]