みみずのたはごと

2007年02月08日(木)  PCの次は回線トラブルでした

火曜日の夜から回線異常が発生しまして。障害状況を確認するにも、プロバイダのHPが開けない。「トップにフラッシュなんざ使うんじゃねえーッ!」と唸っておりました。(うちの別宅のアナログ回線用に軽めに作ってあるページでさえ、普段1秒かからないのが10秒以上かかったよ…)
昨日は仕事だったので、本日やっとプロバイダに連絡。障害は出てなかったのですが、向こうのサーバとの間で接続不良が起こってたようです。一回ラインを切って貰って、繋ぎ直したら復旧しました。やーれやれ。

サイトは大仕事(笑)が一段落したので、書きかけのSSをちょこちょこ進めてみたり、レポートの続きに手をつけたりしています。まだ集中力が足りない。切欠があれば、ガン!とエンジンかかると思うんだけどねー。
6月の大阪に委託をしようかしまいか、迷ってます。本を作り上げる気力があるかが問題。長い話が書けなくなって久しいので。

日常で大きな決断をしまして、まあぶっちゃければ別れ話なんですが(^ ^ゞ なーんかすっきりしちゃったなーという気分です。
そんなこんなで自分の将来の事をこの1ヶ月考えまくってたもので、某厚生労働大臣の発言には正直、腹立つのを通り越して呆れかえってました。
開いた口が塞がらなかった。一度ならず二度までも。

ここからちょっと真面目な話。

良識のある人なら誰も、どちらの発言についても、「そういうつもり」で言ったんじゃないってことくらい判りますよ。当たり前でしょう。問題なのは、「そういうつもりじゃない」のに「そんな表現が出てきてしまう無神経さ」でしょう。それも一国の大臣たる立場の人間から。
どちらの発言も、女性が子どもを産むのは当然だとの認識が根底にある。なきゃ、出てこない発言です。そりゃ男性には子どもは産めませんさ。でも、女性なら誰でも子どもが産めると思うなよ、と言いたい。子どもが欲しくても、或いは立場上子どもを産まなくてはと思っていても、産めない人もいるんです。
実は、私もその予備軍です。不妊症検診はまだしてませんが、将来そうなる可能性の高い持病を抱えてます。そのために飲んでいる薬は、ガン発症率が高くなるかもしれないと言われているものです。症状の進行を止め、痛みをなくすために他に手がないので飲んでいます。
私だって子どもが欲しい。2人くらいは欲しいです。でも、持病を抱えて結婚相手を探すことが既に難しい状態です。家付き娘で本来子どもは産まなきゃならない立場だったので、家族には発病したあと説明して理解してもらってはいますが、それでも従姉妹たちが次々結婚、出産していけば、焦りもあります。
「出生率を上げるために頑張って」と言われてもどうしようもない。「子ども2人が健全な希望」と言われても困る。何より、「家庭を持ち子どもを育てることが人生の喜び」で「自己実現」と言われたところで、物理的にそれが不可能な人はどうすればいいのでしょうか。
私は根が図太いし、発病してもう3年近くなるから今更この程度で傷つきゃしないですよ。でも、私が幾らかでもショックを受けた以上は、傷ついた人はどこかにいます。きっといます。それを「被害妄想」と言うのは、自分がその立場に立ったことがないから言える言葉です。痛みや辛さを知らないから出てくる言葉です。配慮が全くない。
つまり、本当に問題なのは、彼の「真意がどうか」という点じゃない。「表現力の拙さ」「無神経さ」なんですよ。一国の大臣がたとえどれだけ少数派にしても国民を傷つけかねない発言をする、その無知さ。
政治家は言葉を操るのが仕事。真意なんかより、表に出てくる言葉がまず大切なんです。どんなに尤もな政策でも、表現がまずかったら政治家として失格。民主主義というのはそういうものです。
「機械」発言は、英国BBCでも国際面トップに出ました。そのくらい、世界の先進国標準であり得ない呆れた発言だったということです。これを英国の友人が読んだかと思ったら、顔から火が出そうに恥ずかしかった。
謝罪も撤回も私は別に欲しくない。欲しいのは、想像力。自分の言葉で傷つく人がいるかもしれないと、まず気にかけて欲しい。慮る優しさが欲しい。言葉を、もっと大事にして欲しい。
もともと日本は、少数派に冷たい国ではありますが。某タレントのコメントではありませんが、日本社会の意識というのはこの程度なんだな、と諦めるしかないのかなぁ。それはそれで寂しいんだけどな。

あ、あと疑問に思ったのが、「少子化対策」って「出生率を上げること」じゃないだろう。少なくとも2年間官庁系の雑誌編集してて、政策面で必要とされてると学者や官僚レベルの執筆者が散々書いていたのは、「子どもの数が減っても維持できる社会の構築」だったけど??


そんなわけで、一度は我慢しようと思ったんですけど二度までも…!とプチンと切れたので、言いたいこと言わせてもらいました。せっかく自己表現の場を持っている少数派として。こーいうこと考えてる奴もいるんだよという話。
詳細な発言内容をご存知ない方のために、2回目の発言要旨のリンクを貼っておきます。
→ttp://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200702060370.html


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葛生冴 [MAIL] [HOMEPAGE]